
フレーズ暗記の効果はほとんどない
ネットにも本屋さんにも英語の例文暗記やフレーズ暗記の教材がたくさんあります。
その効果は?というと、私はほとんどないと思います。
今、フレーズを暗記している方は「そんなことない!私は話せるようになってきてる!」と思われるかもしれません。
そんな方も少し聞いていただけたらなと思います。
まず、フレーズ暗記をする目的を考えてみます
英語を学習する理由は人それぞれですが、例文暗記をしようとする目的は、単語や文法を使えるようになることではないでしょうか。
ある人は日常生活で、ある人はビジネスシーンでなど、それぞれ英語を使いたい場面があると思います。
フレーズ暗記で重要なこと

そのフレーズをあなたは実際に使いますか?
あなたはその例文を使う場面があるかどうか考えてみましょう。
- 日常会話ができるようになりたいのでカジュアルな話し方を身につけたい
- ビジネスシーンで使う英語を身につけたい
人によって優先して身につける単語は違うはずです。
教材のフレーズを見て、「そう!これをそのまま言いたいんだ!」って人はあまりいないと思います。
I can’t help feeling anxious about it.(どうしてもそれを心配してしまう。)
文と意味を一致させて覚えることに時間を使うよりも、なぜ意味がこうなるか文法や単語を覚えるほうが、文の一部を変えて使いまわせるようになります。
- it の部分を変えるとどうなるのか
- anxious を変えるとどうなるのか
などで、いろいろな表現ができます。
この文だと、can help ~ing をベースにすると、自分に必要な文章が作れるのではないでしょうか。
I can’t help thinking about him/her. (彼/彼女のことを考えずにはいられない。)
相手に直接言える方は
I can’t help thinking about you. (あなたのことを考えずにはいられない。)
can’t help ~ ing は「~せずにはいられない」です。
あなたが「せずにはいられない」ことを考えてみてください。
その例文は使いまわせますか?
覚えるフレーズは他の場面でも使えるか想像してみましょう。
そのフレーズが具体的であればあるほど、特定の場面でしか使えません。
That’s how the world is. (世の中そんなものです。)
これを言う状況は、相手が言うことをかなり理解できているのではないでしょうか。
最初は Can you speak more slowly, please ? (もう少しゆっくり話してください。)のほうが使う回数が多いと思います。
フレーズは自分が使う状況にカスタマイズする

「もうフレーズ暗記の教材を買ってしまった」なんて方へ
売ったり、机の横に積み上げておく前に
一通り見て、自分が使う、使いたい状況に言い換えられるようなフレーズを探してみてください。単語の一部を変えたら使える、ここを削ったら使える、などありませんか?
教材にある例文やフレーズをそのまま覚えるよりも、自分の状況に変えて覚えます。自分が使いやすいようにすることで、アウトプットしやすくなります。
まとめ

教材のフレーズをそのまま覚えるのは効果がありません。
フレーズ暗記って勉強した気になります。〇個覚えた!とか充実感もあります。
でも、それで、あなたが目指す英語学習の目的に近づいているでしょうか。
あなたがかけた時間や労力は無駄になってませんか?
本に出てくるフレーズは他人事なので覚えるのが大変です。なので、自分事にしていまいましょう。フレーズを変えるには文法力や単語が必要になるので大変ですが、フレーズを何百個と覚えるよりは、はるかに効率がいいです。
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